人が見る色

こんにちは。 

さて朝晩も涼しくなり、秋らしくなってきましたね。

山々も色付き始め、木々には実もなり心身ともに豊かに過ごせそうな季節で、個人的には大好きな季節です。

今月は「人が見る色」についてお話しましょう。

 

色には大きく2つの役割があります。

綺麗とか美味しそうとか印象を生み出す「感性的役割」と

ここは危険!ストップ!注意!!など意味をわかりやすくする「機能的役割」です。

 

ここで問題です!

人間が見分けることができる色はどのくらいあるか、ご存知でしょうか?

 

一般的には7501000万色あると言われています。

といっても、色の見え方にも個性があり“赤系統と緑系統の区別が付きにくい”とか“暗い赤が黒と見分けられない”など様々な色覚特性があります。

それも先天的なものから、事故や病気などで見え方が変わる後天的なものまであり、また加齢によって起こることもあります。

 

こういった色覚異常を持つ人にも適切に伝えなければいけないのが、色が持つ「機能的役割」です。

そのため色だけで区別したり、表示したりすることはせずに、文字や記号など他の方法も使用し表示するように推奨されています。それが“ユニバーサルデザイン”の考え方です。

(ユニバーサルデザインとは、年齢や性別、能力、状況の違いに関わらず最初から全ての人々にとって利用しやすく設計されたデザインのことです)

 

地下鉄などの鉄道の駅表示も色の区別だけでなく、アルファベットと数字で駅を示していますよね?あれです!こういった配慮も、今後 色彩の分野にも広く求められていくことでしょう。

 

改めて日常を見渡して見ると、様々な分野で色が使われていることがわかります。その一方で、自分と同じように他の人も見えていないんだな、と思うと不思議な気持ちになりますね。

例え、色覚異常がなかったとしても、「自分が見ているりんごの赤と隣の人が見ているりんごの赤が全く同じではないかもしれない」と考えると、話し合い伝え合い、分かち合わなければどこかで勘違いや思い違いが生まれる可能性があるかも、とコミュニケーションの基本を改めて感じられるのではないでしょうか。

なんだかちょっとアカデミックな内容になってしまいましたが、秋の夜長 少し周りを見渡しながら

 

ご自分の見える世界を、色を味わってみてください。